肉割れ(妊娠線)を消すといわれているオイルやクリームなどはたくさんありますが、実際のところどれくらい効果があるの気になりますよね。
今回は肉割れに良い成分(有効成分)としてエビデンス(根拠)があるものをご紹介していきたいと思います。
有効成分入りのクリームやオイルなどを使ったセルフケアでは、肉割れを目立たなくさせることが精いっぱいで、その範囲や部位によっても効果がまちまちなのが現状です。
したがって、肉割れができる前の肌に戻すことは難しいといえます。
最初からこのような希望がないことを言って申し訳ないですが、この点は心にとどめておいてください。
すぐにでも肉割れを消したいと考えているのであれば、セルフケアよりもクリニック治療が必要になります。このブログでもご紹介したレーザー治療、ウィンバック、アートメイクなどがそれに該当します。
・レーザー照射
・ラジオ波
・マイクロニ―ドリング
・マイクロダーマプレーション
・アートメイク
大きく分けると以上の5つになります。それぞれ施術にかかる日数や費用が違うため、メリットやデメリットを吟味して選択する必要があります。
肉割れが消える方法として都市伝説のようにいろいろといわれていますが、それらすべて残念ながらちゃんとした根拠はないのが現状です。
・痩せたら肉割れが消えた
・日焼けすると目立たなくなった
・筋トレしたら肉割れが消えた
・マッサージで肉割れがきれいになった
もちろん、人によってはこれで効果があることもありますが、やはり範囲が広く酷い肉割れが完全に消えることは少ないといえます。
現時点で肉割れに効果があるといわれている成分は3つあります。限られたエビデンスと結果ではありますが、市販薬として売られているものもあるので気軽に試すことができます。
ヒアルロン酸とはもともと人が持っているもので皮膚の奥の真皮に多く含まれ水分を保持する役割があります。
また、その高い水分保持作用から関節機能改善、眼科手術補助などの医薬品としても多く使用されています。
ただどれも体の内部に直接ヒアルロン酸を入れるもので、美容液のように外側からの塗布で浸透させるとなると時間がかかってしまうというデメリットはあります。
したがって、ヒアルロン酸入りクリームを使用する場合には、浸透性の高い製品を選ぶことが大切になります。
レチノイドとはビタミンAのことで、ダメージを受けた肌を健康的な状態に戻す働きがあります。主な効果は3つ。
・皮膚のターンオーバー(新陳代謝)促進
・コラーゲンやヒアルロン酸の生成促進
・皮脂分泌のコントロール
2017年には厚生労働省からシワ改善効果があると認められています。
ただし、効果がある分レチノイドの含有率が高くなると肌が赤くなるなどの副作用があることが分かっています。妊娠を希望している・妊娠中の方は使用しないでください。
せり科の植物であるツボクサの葉や茎から抽出されるエキスで、有用成分「アジアチコサイド」を95%含みます。韓国コスメで話題になりましたが、実はその前から様々な場所で活躍している成分でもあります。
・炎症抑制効果
・皮膚の修復効果
・美白効果
・色素沈着抑制効果
・セラミド分解酵素「セラミダーゼ」抑制効果
・コラーゲン合成促進作用
・角質層のバリア機能
これらを見ても分かるように肌にとって良い機能がたくさん備わっています。
ツボクサは医療の分野ではゴツコラと呼ばれ、インドの伝統医学において皮膚、神経、血液の代謝機能の改善に有用であると考えられています。
さらに、タイ・インドネシア・ベトナムでは皮膚の保持、疲労回復などの薬として使用されています。
参照:飛永精照(1999) 「私の民族薬学から」
最後に上でご紹介した有用成分が配合されているクリームをご紹介します。
肉割れケア用に販売中のプレマーム。フラレーンで肌に柔軟性を与え、ビタミンC誘導体でヒアルロン酸の浸透力を高めます。
肉割れケアに特化しているため、ヒアルロン酸の他にも肌を引き締めるレジストリル、潤い成分シラノール誘導体、くすみ予防成分のプラセンタエキスなどの有用成分が含まれていrます。
日本人の肌質に合わせて研究開発した北海道発のシカクリーム。ツボクサエキスに加え、皮膚科学から生まれたヒト幹細胞培養液が配合されています。
主に使用するのは顔から首にかけてですが、からだ全体にも使用できます。