肉割れは気づいたらできているということが多いですが、実際のところ痛いと感じることはあるのでしょうか。今回は肉割れが痛みを伴うのか、痛みがあるならどんな症状なのか考えていきたいと思います。
肉割れの症状としてよく紹介されるのが「皮膚の奥で断裂が起き、皮膚にひび割れが起きる」というもの。これだけ聞くとなんとなく怖くて、知らない人は「とても痛そう」と思ってしまうかもしれませんね。
しかし、肉割れは基本は痛みを伴うことはありません。初期症状ですら気づかず数日、あるいは数週間経って「あ、肉割れができてる」と驚く方が圧倒的に多い傾向にあります。
ただ、やはり皮膚の奥とはいえ断裂を起こしているのは事実なので、痛みに敏感な人などは違和感を覚えることもあるようです。
では、肉割れが痛いときというのは具体的にどんな感覚なのでしょうか。実際に肉割れが痛いと感じた人たちの話をもとにまとめてみました。
感覚としては2種類の痛みがあるという結果でした。
いちばん多いのがピリピリとした痛み。単発的に痛みが出るというよりは、言葉どおり長時間継続してピリピリと痛むようです。
激痛とまではいかないので病院に行く人は少なく、数日我慢したら治ることが多いです。主に、肉割れができる前兆だったり、できた直後に感じる痛みでもあります。
ピリピリの次に多いのがヒリヒリする痛みです。「ピリピリ」が肌の奥の方から痛む感じなのに対して、「ヒリヒリ」は表皮が痛むような感覚です。
表皮の痛みは主に乾燥からくるもので、保湿をしてあげることで痛い症状を和らげることができます。
また、寝ている間に強く掻いたことで翌朝強い痛みが出るということもあります。寝ている間に掻きむしることを防止するためにも、保湿は継続して行うことをおすすめします。
肉割れは、妊娠時にできるストレッチマークだけではなく、成長期にできる肉割れでも痛みを生じることがあります。そのため、おなか以外の場所でも痛みが出やすくなります。
中学生高校生で肉割れができやすい場所は、胸や太ももなど脂肪や筋肉がつきやすい部分ですが、痛みが出やすい場所は多岐にわたるのが特徴です。
例えば、腕、脇、背中、ひざなど。筋肉や脂肪がつきにくい場所でも骨の成長などにより皮膚が伸ばされ肉割れができ、同時に痛みを伴うということになります。
したがって、太ももやお腹にできた肉割れが特別に痛いというわけではなく、どんな場所でも痛みが出ることがあると考える方が自然です。
最初にお話ししたように基本的には肉割れは痛みを伴いませんが、人によってはかなりの激痛を伴うということは覚えておいてください。
ちょっと体を動かすだけで痛みが出るようであれば、ロキソニンやバファリンなどの痛み止め薬で痛みを抑えることができます。市販で購入することもできますし、病院で処方してもらうこともできます。
我慢できない痛みは痛み止めでの対処をおすすめしますが、そこまでするほどではないけど気になるというときにできる対処法もいくつかご紹介したいと思います。
肉割れによる表皮の痛みは乾燥が原因で起こるため、患部に保湿クリームなどを塗って肌に潤いを与えることが大切です。
1度だけのケアでは再び乾燥してしまいますので、痛みが治まるまで継続して塗るようにしてください。
皮膚の炎症は冷やすことで症状が緩和するため、保湿剤などを布で包んで患部に当てると痛みを抑えられます。保冷剤がなければ袋に入れた氷で代用することもできます。
冷やしすぎると逆に炎症が悪化することがあるので、氷や保冷剤を直接肉割れに触れさせるのは厳禁です。
肉割れが痛いときはからだを動かすと症状が悪化することがあります。そのため、できるだけからだを休め患部に負担がかかるような動きはしないようにすることが大切です。
気になるからと言って直接手で触ったりひっかいたりすることも悪影響になるので控えてください。
もし、痛みと同時に痒みもあるときはかゆみ止めを塗るという方法もあります。保冷剤による冷却も痒み効果的ですのでぜひ試してみてください。