オロナインは肉割れに効果があるのか

ニキビやあせも、あかぎれに効果があることで有名なオロナインですが、肉割れにも効果があるのでしょうか。


配合されている成分解説をもとに検証していきたいと思います。


肉割れケア用のクリームは他のトップページでもご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。



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オロナインの成分とその効能

オロナインの成分とその効能

オロナインの主成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩液で、殺菌・消毒薬として幅広く使われている成分です。


その他、添加物として、ラウロマクロゴール、ポリソルベート80、硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)、グリセリン、オリブ油、ステアリルアルコール、サラシミツロウ、ワセリン、自己乳化型ステアリン酸グリセリル、香料、精製水が含まれています。


成分の効能


成分 効能
ラウロマクロゴール 乳化薬
ポリソルベート80 乳化剤
硫酸アルミニウムカリウム 止血剤


オロナインにステロイドは含まれていません。


オロナインは肉割れにも使える?

オロナインは肉割れにも使える?

オロナインの効能・効果を見てみると、


にきび、吹き出物、はたけ、やけど(軽いもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(ジュクジュクしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも


と表示されています。見てわかる通り「肉割れ」という表示はありません。


オロナインが肉割れに効果を発揮しない理由


オロナインに含まれる成分を見ても分かりますが、肉割れにとって必要な「肌の修復を助ける成分」は含まれていないので、残念ながらケアとして使用してもそれほど効果は期待できません。


肉割れは瘢痕(傷跡)である

肉割れは皮膚が完全に治った後に残る痕跡なので、オロナインのような外用薬で完全に消えることは難しいです。


深い皮膚層には作用しない

オロナインは表皮に作用するため、真皮層の問題である肉割れには根本的な効果が期待できません。


肉割れにオロナインを使う効果


肉割れは、大幅な体重変化や妊娠などで皮膚が引かれ、真皮層が傷つくことによってできる跡です。


オロナインの成分であるクロルヘキシジンルコン酸塩は抗菌作用があり、これが肉割れ特有の改善には直接関与しませんが、緩和できる可能性はあります。


また、殺菌・消毒効果により、肉割れができている場所やその周辺にニキビのようなものができていたらオロナインで治療することが可能です



肉割れにオロナインを使用した時の副作用

オロナインは強い薬ではないので、それほど副作用は報告されていませんが、全くないわけではありません。


現時点でオロナインの副作用として報告されているのは、発疹、赤身、かゆみ、腫れなど。もし、一度肉割れに塗ってみてそのような変化があった場合には、すぐに使用をやめてください。


また、2017年に1度アナフィラキシーショックの症状があったことも報告されています。


具体的な症状は皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁など。これらは使用後すぐに表れる症状です。


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オロナインの種類

オロナインの種類

オロナインは全部で5種類の販売があります。


・11gチューブ
・50gチューブ
・30g瓶
・100g瓶
・200g瓶


初めて使う場合は、副作用の心配や効果の度合いが不明な部分もあるので、チューブタイプをおすすめします。


11gのチューブは量が少なく肉割れの範囲によってはすぐになくなってしまうので、個人的には50gのチューブタイプがおすすめです。


肉割れに効果的なオロナインの使い方

肉割れに効果的なオロナインの使い方

肉割れ部分に吹き出物ができてしまったら、その部分に少量のオロナインをすりこみます。念のため塗る前に患部を洗ってきれいな状態にしておいてください。


吹き出物で腫れた部分を潰したり掻きむしったりして多少の血が出ている場合でも使用可能です。


オロナインには傷口を消毒し化膿を止める効果があるので、患部が今以上に悪化するのを防いでくれます。


毎日使ってもOKですが、5~6日間使用しても効果が出ないときは、他の病気も考えられますので、使用を中止し医師、薬剤師に相談してください。


オロナインは、赤ちゃんや妊婦さんでも使用できるので、妊娠線にニキビができてしまった時にもおすすめです。