できてしまった肉割れとできる前の予防には、肌に良いとされる食べ物を積極的に摂ることをおすすめします。
今回は、肌に良いとされる栄養素と多く含まれる食べ物についてご紹介していきたいと思います。
肉割れの基本的なケア方法については、「肉割れの治し方」でご紹介しています。
美肌を維持するために積極的に摂ってほしいのが、たんぱく質と抗酸化作用をもつ食べ物です。すべて手軽に摂れる食材に含まれているので、普段の食生活に取り入れていきましょう。
たんぱく質は、髪やつめ、筋肉などからだの細胞の構成要素で、不足すると肌は乾燥して潤いをなくします。肌の状態がよくないとクリームなどでケアをしても意味のないものになってしまいますので、毎日とるようにしましょう。
たんぱく質は、肉、魚、卵、大豆に多く含まれます。1日に男性は60~70g、女性は40gは摂っておきたいところですが、食材によっては太ってしまうこともあるので、できるだけ脂肪分の少ないものを選ぶようにしてください。
動物性たんぱく質を含む食品は、肉や魚、卵や乳製品など。植物性たんぱく質を含む食品は、大豆、豆腐、納豆、ブロッコリー、アスパラガス、バナナなどになります。
抗酸化作用とは老化の原因ともいえる抗酸化作用を抑える働きのことを言います。抗酸化作用は年齢とともに失われていくものですが、食べ物によって回復させることが可能です。
肉割れも、できた年齢が高いほど治りにくいので、抗酸化作用を含む食品を摂りいれて健康な状態に導きましょう。
抗酸化作用をもつ成分にはビタミンやイソフラボンなど多くありますので、ここではそれらの働きと多く含む食べ物をご紹介します。
ビタミンCは肌を健康な状態に保つコラーゲンというたんぱく質を作るのに必要な成分です。さらに、抗酸化作用を持つ成分でもあるため、美肌効果に役立つ成分としも広く知られています。
水溶性で一度にたくさん摂っても余分な分が体外に排出されるため、こまめに摂取するのがおすすめです。
ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。その中でも特に多く含まれているのは、オレンジ、ハッサク、キャベツ、青梗菜、パプリカなど。
ただし、熱に弱く水に溶けるという性質をもっているので、炒めたり似たりするよりも、サラダやジュースなどにして食べることをおすすめします。
妊娠中や授乳期にはビタミンCを多く必要とします。また、ビタミンCはタバコを吸うときに使用されることも分かっています。
妊婦さんやタバコを吸う人は、ビタミンCを不足させないためにも接触的に摂りいれるようにしましょう。
ビタミンAには、肌の生まれ変わりを促進する働きがあります。また、乾燥肌の改善にも役立つのでできてしまった肉割れ、できる前の予防どちらにもおすすめです。
具体的には、男性で1日800㎍、女性で700㎍くらいを目安にしてください。
ビタミンAは、脂溶性であるため摂りすぎると過剰症になる恐れがあります。厚生労働省では、上限値(成人で2,700㎍まで)が決められています。
一度にたくさん摂取するのではなく、毎日の食事にバランスよくプラスするようにしましょう。
ビタミンAを多く含む食べ物には、ほうれん草、にんじん、レバー、あんこう肝、うなぎ、マーガリン、卵黄、小松菜、ニラなどがあります。
ビタミンEは細胞にとって脂溶性の抗酸化作用として最も大切な成分になります。脂溶性のデメリットの一つである過剰症はほとんどありません。
また、ビタミンEは皮膚から直接浸透することもできるため、肉割れケア用のクリームなどに配合されていることもおおくあります。
ビタミンEを多く含む食べ物は、ピーナッツ、アーモンド、ブロッコリー、ほうれん草など。
イソフラボンは肌の調子を整える女性ホルモンの一種、エストロゲンの働きを持つことで知られています。
また、その抗酸化作用から肌のターンオーバー(新陳代謝))を促進し、弾力、保湿力を維持する効果も期待できます。
イソフラボンは大豆製品に多く含まれています。大豆の他は、納豆、みそ、豆腐、油揚げ、おからなど。(特に大豆の胚芽の部分に多い)
体内でビタミンAに変化することからプロビタミンAとも呼ばれるリコピン。(ビタミンAのような過剰症はありません。)ビタミンEの100倍以上もの抗酸化作用があるといわれています。
リコピンはトマトやマンゴーなどに多く含まれています。(熟して赤くなったトマトほどリコピン量が多くなります。)
ビタミンEやリコピンよりさらに強力な抗酸化作用をもつといわれているのがアスタキサンチン。目の奥や肌の深層など栄養が届きにくい細部まで浸透するという特徴があります。
アスタキサンチンを最も多く含む食べ物は鮭ですが、その他、エビ、カニ、いくら、タイなどにも多く含まれています。
肉割れケア、予防には、ビタミンA、ビタミンC、たんぱく質などの摂取がおすすめだというお話をしましたが、これを毎日食事から摂り続けるのは難しいという方もいると思います。
そういう時には、サプリメントの摂取をおすすめします。ビタミンAとビタミンCは、錠剤で手軽に飲めるので時間がないときなどに便利です。
ただし、ビタミンAについては脂溶性なので過剰摂取には注意しましょう。
たんぱく質には錠剤のようなサプリメントはありませんが、水に溶かして飲むプロテインが販売されています。
自分でシェイカーに入れて作らなければいけないというデメリットはありますが、余分な資質がカットされているのでダイエットには最適です。
ビタミンについても同じですが、コンビニなどでたんぱく質入りのパウチパック(ウィダーinゼリーなど)の販売もあります。