肉割れはかさぶたになることがある

肉割れとは、急激な体重の増減や妊娠、成長期など、皮膚が急激に伸びたり収縮したりする場合、皮膚の弾力性が限界を超えることがあり、その結果、皮膚表面に亀裂やひび割れが生じた結果できる症状のことをいいます。

 

一見、肉割れとかさぶたは関係ないように見えますが、処置の方法によってはかさぶたになってしまうことがあるので注意が必要です。

 

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肉割れはしっかりとケアをすればかさぶたにはならない

肉割れは、上でもお話ししたように皮膚の弾力性の喪失や組織の損傷に関連しています。

 

一方、かさぶたは、傷口や切り傷が癒える過程でできるもので、血液や組織のかたまりが傷口を保護し、治癒を助ける役割を果たします。かさぶたができると、その下で新しい組織が形成され、傷が癒える過程が進行します。

 

したがって、一般的には肉割れがかさぶたになることはないとされています。


肉割れがかさぶたになるのはどんな時?

肉割れは、時に熱をもったりかゆくなったりすることがあります。特に、汗をかきやすい夏や乾燥しやすい冬の時期にそのような症状が出ることが多い傾向にあります。

 

肉割れがかゆくなった時には冷やしたり保湿をしたりすることで解決しますが、どうしても我慢できずに掻いてしまった場合、皮膚にダメージを与えかさぶたが形成されることがあります

 

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すると、炎症を起こしさらに悪化します。からだは悪化した肉割れを保護しようとする防衛反応示し、結果、外部からの刺激を防ぐ役割としてかさぶたができるのです。

 

また、引っ掻いた場所が細菌や微生物による感染のリスクを増加させる場合、かさぶたがその部分を保護し感染の拡大を防ぐという役割も担っています。


肉割れを引っ掻いてしまった時の対処法

もし肉割れを引っ掻いてしまた場合、傷口から細菌やウィルスが侵入して化膿することがあるので、すぐに水で患部を洗い流してください

 

出血していたら絆創膏を貼るか、清潔なガーゼなどを押し当てて止血してください。


肉割れを引っ掻いたときにおすすめの市販薬

繰り返す痒みでついつい掻いてしまうというというときにおすすめの市販薬を2つご紹介します。

 

ヘパソフトプラス

 

乾燥が原因で引っ掻くことを繰り返す肌向けのヘパソフトプラス痒みの原因物質「ヒスタミン」の働きをブロックし、かゆみを止めます

 

また、2種類の乾燥肌修復成分配合で、ダメージを受けた肌のバリア機能を修復、健康な肌へと導きます。

 

 

キズカイン

 

肉割れを繰り返し掻いたせいで悪化した状態を回復させるキズカイン

 

傷口の可能を防ぐ殺菌消毒成分とかゆみを鎮める成分が傷に浸透し、しつこいかゆみを早く鎮め、傷口の治りを早めます

 

ヘパソフトもキズカインもノンステロイドですが、もし化膿してしまった場合には、ステロイド外用薬も有効に働きます。

 

 

ベトネベートN軟膏

 

化膿した皮膚に適したステロイド外用薬としては、ベトネベートN軟膏がおすすめです。フラジオマイシン硫酸塩という抗炎症剤が含まれています

 

ただし、ステロイドは効果が高い分扱いが難しい外用薬でもあります。もし、症状がひどい場合には、皮膚科で診てもらうことをおすすめします。

 

 

以上のように、肉割れを引っ掻いた場合にはすぐに正しい処置を行い、場合によっては市販薬を使用することでかさぶたができるのを防ぐことができます。

 

肉割れがかさぶたになったらどうすればいい?


かさぶたは、傷口や肉割れが治癒する過程で一時的に形成される自然な現象ですが、かさぶたを無理に剥がしたりひっかいたりすることは避けるべきです。

 

なぜなら、かさぶたが傷口を保護しているため、それを剥がすことで再度傷つけてしまう可能性があるからです

 

できたかさぶたは、1週間ほどで自然と取れるので、はがしたくなる気持ちはわかりますが、とにかく触らずそのまま見守ってあげてください。

 

もしはがしてしまうと、痛みも出ますし、肉割れ以上の色素沈着や傷跡が残る原因になります。

 

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