太ももに肉割れができるメカニズムは、その他の場所と同じ経緯をたどります。何らかの影響で引き伸ばされた皮膚の成長に皮下組織がついていけず、真皮が断裂を起こすという仕組みです。
肉割れ自体ができる原因については、「肉割れができる原因」にまとめているので、一緒に読んでいただくと理解が深まると思います。
太ももに肉割れができる原因は大きく分けて2つあります。
肉割れは皮膚が引き伸ばされることで出来るので、そのきっかけを作ったものが原因となります。まず考えられるのは急激な体重の増加。
体重が増える時期は人によってばらばらだと思いますが、一般的には小学生や中学生、あるいは高校生の頃の成長期だと考えられます。心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
脂肪によって体重が増えるとその分皮膚が引き伸ばされるため、肉割れができやすくなります。子どもの頃はクリームやオイルなどでマッサージをする機会も少ないでしょうから、なおさら肉割れができやすい環境にあったといえます。
また、骨の成長とともに足も長くなり皮膚が引っ張られることでも肉割れはできやすくなります。
次に考えられるのが筋トレによる肉割れです。
よく、ダイエット法などで「脚のトレーニングがダイエットに有効」と言われたりしますが、これをそのまま真に受けてスクワットばかりやると肉割れができやすくなります。筋肉の成長に皮膚の伸びが追い付かなくなるというわけです。
脚の筋肉量は多いですから、ここを中心に鍛えと効率よくダイエットができるというのは間違ったことではありません。ただ、やりすぎがNGということです(•ᴗ•)
実際のところどれくらいがやりすぎなのか分かりにくいと思いますので、特に筋トレ初心者の方は、負荷の少ないトレーニングから始めることをおすすめします。
人生は長いですからその間体重の増減は何度もあると思いますし、健康やダイエットのために筋トレをすることも大切なことです。ただし、それが行き過ぎてしまうと肉割れを起こす原因になってしまうことも事実です。
太ってしまった場合はそのあとの努力次第で痩せることはできますが、一度できてしまった肉割れはなかなか消すことができません。
暴飲暴食や極端な筋トレは肉割れ予防のためにも控えるようにしましょう。
時々、急激な体重増加などないのに肉割れができてしまったという人がいます。これには、いくつか理由があると思いますが、いずれにせよ「皮膚が引き伸ばされて亀裂が入った」というメカニズムは同じです。
体重が変わっていないのであれば、何らかの理由で筋肉量が増えたことが考えられます。
部活やサークル、筋トレなどで太ももを使うことが増えるとその分筋肉も増えますので、肉割れは起こりやすくなります。
職場が変わって歩く距離が伸びたり、立ち仕事が増えたりなども影響します。
また、意外と思われるかもしれませんが、発生してから10年以上たってから肉割れに気づいたという人もいます。
時間が経って目立つようになったという場合や、太ももの裏の場合は鏡で確認しにくく気づくのが遅れたなどが原因のようです。
そのため、「最近太っていないのになぜか肉割れができてしまった」ということになってしまうのです。
太ももの中でも肉割れができやすい場所とできにくい場所があります。
一番多いのがおしりから太ももにかけて。ちょうど付け根の部分ですね。脂肪や筋肉がつきやすい場所です。
次に多いのが外側の部分、そして内側、前部と続きます。個人差はありますが、脂肪がつきやすい順でもあります。筋トレの場合は、トレーニングの内容によって筋肉がつく(肉割れができやすい部位)が決まってきます。
何度も同じ場所で筋肉痛を起こす場合はトレーニングメニューを変えるなど工夫するようにしましょう。
太ももには、短くて太い肉割れ線が無数にできることが多いです。最初の段階では赤い線が数本見られますが、時間とともに白く太くなったりテカリを帯びるようになっていきます。
最初の段階であまり目立っていないからと放置せず、気づいたらすぐにクリームやオイルでケアするようにしてください。時間が経てばたつほど消すことが難しくなります。
肉割れには基本痛みは伴いません。ただ、乾燥しやすいのでかゆみが発生し、寝ている間などにかきむしると翌朝痛みが出ることがあります。乾燥には十分注意してください。
ときどき肉割れができる前兆として痛みを感じる方、できた直後に変な違和感を感じる方がいるようです。
太ももにできた肉割れのケア方法でおすすめなのがマッサージです。マッサージ法はいろいろあると思いますが、よく脚痩せ法として紹介されているものと同じやり方でOKです。
心臓から一番遠い足の指、足の裏から初めて足首、太ももの順番にもみほぐしていきます。ふくらはぎはもみほぐすのと一緒に下から上にさすり上げるようにすると、脚痩せ効果も期待できます。
強すぎず弱すぎずほぐしていくのがポイントです。普段よく使う場所を中心にマッサージをしてください。
できたばかりの肉割れはマッサージが逆効果になることもあります。かゆみや痛みがある場合は、もみほぐしたりなどはせずに、クリームをやさしく塗布するだけにしてください。
マッサージはいつ行ってもいいですが、血行が良くなっているお風呂上りがおすすめです。オイルを使うと滑りが良くなるのでマッサージがしやすくなります。
もしあれば肉割れクリームを使うと効果的です。伸びやテクスチャーが良いものがおすすめです。